さらばコハクチョウ

まだ日の出前の薄闇のなか、いつもの中洲にコハクチョウの姿が見えない。
昨夜のうちにふる里のシベリアに戻ってしまったのかーーー
日ものぼり明るくなったがどこにもその姿は見つけられない。
もう、いつ北帰行してもおかしくない時期にきている。
そんな名残惜しい話を最後まで残っていた中谷さんとしていたちょうどその時、北東の上流方向からいつもの10羽で悠然と私たちの方向に飛んでくるものがーー
驚きと喜びのなか、真上、低空で旋回しまた北東方面にーーー薄もやの中、懸命に行き先を追うが見失ってしまう、しばらくするとまた私たちのところに飛来し、そのまま南方向に飛びさっていった。
中谷さんと二人で最後のお別れに来てくれたんだと、都合のいい解釈をして互いに大喜びーーー
飛び去った後もなにかジーンと胸の熱くなる思いでいっぱいにーーー
無事、故郷のシベリアに帰ってなーーー
この寒かった冬、心のあったまるいっぱいの感動、ありがとうーーー
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